手を伸ばして
出雲で育った私は、毎日空と湖を眺めて過ごしていた。雲一つない空は殆ど無くて、流れる雲を見てボーっと過ごしていれば時間がいつの間にか過ぎている。
そして・・・・最近、結構空を見上げる。 故郷が懐かしいからという訳ではなさそう。単なる癖になっているのかもしれない。
小学生だった昔・・・・「くじらぐも」という話を習った。教科書が違うので、教師になってから一度も子どもに教えたことはないが・・・。体育の時間、クラス皆でジャンプしてクジラ雲に乗って町の様子を見る話・・・・だったと思う。この話を読んで、幼いころから、雲とか、空とかどこか心の奥で憧れているのかもしれない。
今、(夜も含めて)空を見上げる私。都会のココで見える景色と、故郷で見る景色は違うと思う。でも、勤め始めて、公私ともに色んな出来事が次から次へと起こる今、見上げながら自分自身のことをアレコレもやもや考えて、そのあと、一歩前進したと感じるのは、ココの景色だ。
現実にいくらジャンプしたって届かない場所。空の青さや雲の優しさ、星の輝きに切なくもなる。音楽もどこかそういう要素を持っている曲を好むようになった。
それでも、音楽を聴きながら、手を精一杯空に向けて伸ばしてみる。
断ち切るべきか、継続するべきか、前進する方法を考えながら。
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